夏季休暇のお知らせ
2025年8月11日
- <夏季休暇>
- 8月18日(月)~8月23日(土)まで休診となります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
写真:霧ヶ峰のニッコウキスゲ
診療所便り
2025年8月10日
昨今の気候変動は誰もが疑う余地がないものとなっている。
診療の場面でも感染症における季節性の消失や寒暖差による
アレルギー疾患や自律神経の乱れ、また熱中症の増加など様々な影響を受けている。
熱中症は全年齢層で起こりえるが、高齢者で発症の割合が高い。 その要因は皮膚にある温度センサーや脳にある体温調節中枢 及び口渇中枢の機能の低下などが関係している。 その結果暑さを感じにくく、汗をうまくかけないため体温を下げることが難しくなる。 また喉の渇きを感じにくくなり水分不足になることもそのリスクを高めている。
夏になると毎日のように「水分と塩分の補給を!」と言ったアナウンスをよく耳にする。
一口に塩分補給と言っても屋内なのか屋外での状況なのかによってもその対応は異なる。また基礎疾患(高血圧症など)によっては塩分過多による病状の悪化を招くおそれもあることに留意すべきである。
一般に適正な温度管理下での屋内の生活が主体であれば食事からの塩分摂取で十分と考える。
屋外での活動もあり衣類がびっしょり濡れるような状況であれば
食事とは別に塩分の補充が必要となろう。
水分量に関しても一律には論じることは出来ないが、一般的には
一日に最低でも1.2ℓ程度の水分摂取が必要となる。
夏場は汗の量も多くなるため、状況に応じた水分摂取が必要となる。
またエアコンを28℃以下に設定しても家屋の状況やエアコン自体の状態により、室温を適正に下げられていないことも多いようだ。
室内に温度計を用意して、室温が28℃以下になるようにエアコン
の方で調節することが大事である。
昼夜を問わず適正にエアコンを使用し、猛暑を乗り越えてほしいと願うばかりである。
写真:前穂高岳